この記事はプロモーションを含みます。

MVNO(仮想移動体通信)とは?

MVNOって何? たまに聞くMNOとフルMVNOも一緒に解説します。 Simレビ シムレビ スマホ全般

MVNOについて

MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の頭文字を取ったものです。日本語にすると「仮想移動体通信事業者」となります。
最近だいぶ名前を聞くようになってきた格安SIMと呼ばれる業者がMVNO(仮想移動体通信)に当たります。
MVNOは通信設備をMNO(後述)から借り受けて自前の回線網を持たずに通信サービスを展開しています。

MNOとは?


MNOとは「Mobile Network Operator」の頭文字を取ったものです。日本語にすると「移動体通信事業者」です。
MNOはMVNOと異なり基地局や通信設備を自前で保有して通信サービスを手掛けています。MNOがあって始めてMVNOも成り立っています。
MNOはキャリアとも呼ばれる事もあり、3大キャリアと言うと皆さんご存じのdocomo、au、ソフトバンクになります。
第4のキャリアとして楽天が参入して楽天モバイルもMNOになっています。
楽天モバイルはMNO参入前はMVNOだったので現在はMVNOの新規契約は停止しているものの、既契約は継続中なのでMVNO事業者でもあります。

回線使用料

MVNOはMNOから回線を借り受けて格安SIMサービスを展開しているわけですが、その代わりにMNOに対し回線使用料の支払いをしています。
飲食店の原価に例えると1.食材費、2.人件費、3.家賃という構成の中で1の食材費の仕入れ代に当たる部分が正に回線使用料になります。
下記のURLはdocomoのMVNO向けの料金案内になります。

https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/corporate/disclosure/mvno/business/gaiyou.pdf

MVNO向け資料を見ても分かりずらいとは思いますが、イメージとしては月150円で仕入れた回線を月500円で売るような感じです。また、事務手数料2000円(税抜き)と言うのを見ると多くのMVNOが3000円(税抜き)と設定しいるのも理解できます。+1000円で案内冊子の作製代や送料を賄っているわけで、MVNO側には事務手数料による利益は殆ど無いのではないかと思われます。
例えばMNO側が事務手数料を1000円に設定すれば多くのMVNOは1000円値下げして2000円(税抜き)の事務手数料へ引き下げる事もできるようになります。

格安SIMサービスの料金

格安SIMサービスは格安と謳っているようにMNOより料金が抑えられているのが特徴です。
先に見た通り、仕入れ代である回線使用料がかかるだけで自前の回線がないために回線のメンテナンス費用などが生じません。
利用者増加で借り受けた帯域が混雑してくるとさらに回線使用料を上積みして帯域を借り受けるという形なのでMNOと異なり基地局や通信設備の維持管理、ネットワーク増強などの費用が掛からいため安く提供する事が可能です。
また、MNOは全国各地に自社の看板を掲げたショップを2000店舗ほど開設していますが、大半のショップは代理店運営でありショップ運営部分で高コストになっています。
対してMVNOは自前のショップは構えていなかったり、大都市圏のみという場合が大半で、電器の量販店等に代理店委託をするケースも多いのですが、取次手数料は少額の場合が多いです。
最近の端末事情はMVNOもMNOもそう変わらなくなってきたように思いますが、MNO向けの専用端末があるように端末開発のコストというのもMNOではかかっています。
MVNOは専用端末を開発する事はありませんで、SIMフリー端末を仕入れてきて販売しています。



この様に格安SIMサービスでは、通信設備代やメンテナンス代が掛からない、最低限の店舗展開、市販のSIMフリー端末の利用と言ったところで安く通信サービスを提供しています。

MVNOとフルMVNO

一言にMVNOといってもその実は事業形態は様々です。
完全にMNOに依存して最小限の設備しか持たないMVNOもあれば、自社で多くの設備を持って積極的な運用をするMVNOもあります。
そして、主に通信設備やユーザー管理・認証サーバーなどを自社で持ち、キャリアに対して依存性が低く独立的な運営を行っているMVNOのことを、特に「フルMVNO」と呼びます。
どんな違いがあるかと言うと、通常のMVNOはSIMカード自体MNO依存のためSIMカードも借り受けています。一方のフルMVNOは自前でSIMカードの発行もしています。
MNOから借り受けたSIMカードの場合はユーザーが利用していない間も利用料金が掛かってMNOにSIMAカード代の支払いをしていますが、自前のSIMカードの場合は実際にユーザーが利用している間だけしかSIMカードの利用料金が発生しないので通常のMVNOより料金引き下げの余力が生じたりします。
必ずしもフルMVNOが通常のMVNOより優れているというわけではありませんが、自前の設備を保有している分柔軟に運営できるのが強みと言えます。

MNOとMVNOならどっちが良いか?

 MNO・・・回線品質(通信速度・応答速度)が良いが利用料金が高め
 MVNO・・・時間帯により速度が低下するが料金は安め

一般的に現在の認識はこのような感じが多いのではないでしょうか。
昼休みの時間帯にかなり速度低下(利用者が多いため混雑)するMVNOも実際にあるため、もちろん誤った認識では無いのですが、最近はちょっとづつこの常識も崩れつつあるように思います。

例えばNuroモバイルのNEOプランでは専用帯域を確保して混雑をしないようになっているので、docomo回線のMVNOながら本家docomoやahamoを上回る速度を出す事もあります。
また、マイネオのマイピタというプランでは「ゆずるね。」というサービスの特典にプレミアム1DAYパスという電子チケットが貰えます。1DAYパスを使用すると先ほどのNuroモバイルのNEOプランのように専用帯域を利用してキャリア並みの速度が出せるようになります。(しかも特典は無料で貰えます。) 
この他にも実際に試すと意外なMVNOが速かったりしましたのでぜひ関連記事もご覧ください。

スマホ全般
スマートフォンのアイコン
試しに簡単見積もり
ポインターのアイコン
1日あたり動画を見る時間は
通話は
優先するのは
もっと詳しく知りたい方、プランを選ぶのが面倒な方
スマホ料金診断をしましょう。
あなたにピッタリなプランが届きます。

通信系FP(格安SIMのエキスパート)へ質問・相談ができるようになります。  
詳しくは トップページへ

シェアする
タイトルとURLをコピーしました