格安SIMを選ぶ基準として、月額料金とデータ通信量以外に注目している点はあるでしょうか？
色々な格安SIMを見てみると、意外と便利なオプションサービスがあったりします。近頃の格安SIMはどれも十分に安くて料金差がなくなってきていますので、オプションに注目して選ぶという方法もあります。
今回は、多少のデータ通信量の差をひっくり返してしまうほどのメリットを有する「カウントフリー」オプションについて紹介します。
カウントフリーとは
格安SIMのカウントフリーとは、特定のサービス利用時に限りデータ通信量の消費をゼロにしてくれるというサービスです。
例えば、音楽サブスクサービスのAmazon Musicでハイレゾ対応の曲を10曲再生したとします。その10曲の容量が仮に500MBだとすれば、当然ながらデータ通信量を500MB（0.5ギガ）消費します。
しかし、OCN モバイル oneのようなAmazon Musicがカウントフリー対象の格安SIMだと、10曲再生しようが100曲再生しようがデータ通信量は一切消費されません。
対象サービスにかかる通信量を一切カウントしない、というのがカウントフリーです。
カウントフリーのメリット
安いプランで済ませられる
何といっても最大のメリットはこれでしょう。自分がよく使うサービスがカウントフリーになれば、その分のデータ通信量が浮くのですから、より容量の少ない安いプランを選ぶことができます。
特に動画やビデオ通話などは容量の消費が激しいため、カウントフリーの効果は絶大です。
容量を気にせずネットサービスを使い倒せる
残容量を気にしながらでは、せっかくの趣味や楽しみも半減ですよね。
例えば勉強中・作業中に音楽のストリーミングや動画などを流しっぱなしにする方も多いと思いますが、残容量が気になるとそのような使い方もしづらいです。
カウントフリーなら、そういった心配は一切不要で音楽や動画を好きなだけ流すことができます。
カウントフリーの注意点
特別な速度制限がかけられる場合がある
カウントフリーは対象サービスが使い放題となるため、格安SIM側では24時間連続で動画を流しっぱなしにされることも考慮しなければなりません。
そこでカウントフリー対象の通信には、混雑予防のために通常のネット通信より厳しい速度制限がかけられている場合があります。
その場合、満足できる画質での動画鑑賞ができないということも考えられます。
事前に格安SIM公式のカウントフリー紹介ページや口コミなどを参照し、どの程度の画質や音質でサービスを楽しめるのか調べた方がいいでしょう。
カウントフリーオプション一覧表
| 格安SIM名 | オプション名称 | オプション料金 | 音楽 | 動画 | SNS等 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BIGLOBEモバイル | エンタメフリー・オプション | 308円（音声通話SIM） 1,078円（データSIM） | ○（11種類） | ○（4種類） | ○（1種類） | 電子書籍配信など |
| OCN モバイル one | MUSICカウントフリー | 無料（申し込み必要） | ○（7種類） | × | × | × |
| LINEMO | LINEギガフリー | 無料 | × | × | ○（1種類） | × |
| NUROモバイル | NEOデータフリー | 無料 | × | × | ○（4種類） | × |
各回線のカウントフリー詳細
エンタメフリー・オプション（BIGLOBEモバイル）
オプション料金：308円（音声通話SIM）／1,078円（データSIM）
公式サイトのオプション紹介ページ：https://join.biglobe.ne.jp/mobile/option/entamefree.html
対象音楽サービス
・YouTube Music
・Apple Music
・Spotify
・AWA
・Amazon Music
・LINE MUSIC
・radiko
・らじる★らじる
・dヒッツ
・楽天ミュージック
・TOWER RECORDS MUSIC
対象動画サービス
・YouTube
・ABEMA
・U-NEXT
・YouTube Kids
対象SNSサービス
・Facebook Messenger
その他の対象サービス
・dマガジン
・dブック
・楽天マガジン
・楽天Kobo
・au PAY マーケット
BIGLOBEモバイルのまとめ
BIGLOBEモバイルの代名詞的なオプションであるエンタメフリー・オプション。CMでも前面に打ち出して広告しているため、知っている方もいるかと思います。
とにかく対象サービス数が多いため、ほとんどデータ量を消費せずに音楽・動画・電子書籍のダウンロードなどをすることも可能です。
一方で他のカウントフリーサービスに比べて、エンタメフリー対象の通信には結構きつめの速度制限がかかるようです。
公式ページにもエンタメフリーで快適に見られる動画の画質設定の目安などが書かれていますので、満足できる画質か確認の上で選択するといいでしょう。
MUSICカウントフリー（OCN モバイル one）
オプション料金：無料（申し込みは必要）
公式サイトのオプション紹介ページ：https://service.ocn.ne.jp/mobile/services/countfree/music/
対象音楽サービス
・Amazon Music
・ANiUTa
・AWA
・dヒッツ
・LINE MUSIC
・Spotify
・ひかりＴＶミュージック
OCNモバイルoneのまとめ
OCN モバイル oneのMUSICカウントフリーは無料ながらかなり実用的なカウントフリーオプションです。対象の音楽サービスは幅広く、Amazon MusicやSpotifyなど利用者の多い定番サービスを押さえています。
またOCN モバイル oneの基本プランも500MBプランなど低価格・低容量のプランがあるため、カウントフリーを活用すれば低容量プランの使い勝手がぐっと高まります。
MUSICカウントフリーでは対象サービス利用時の極端な速度制限はないようで、音質を下げることなくストレスなく音楽を楽しめます。
対象サービスは音楽に限られますが、無料なのに内容は充実しており、音楽サブスクサービスを活用する方には非常にお勧めです。
LINEギガフリー（LINEMO）
オプション料金：無料
公式サイトのオプション紹介ページ：https://www.linemo.jp/service/line_free/
対象SNSサービス
・LINE
LINEMOのまとめ
LINEの名を冠するLINEMOならではといえるLINEギガフリー。LINEのトーク・通話などをまとめてカウントフリーにしてくれます。
注意が必要なのは、LINE MUSICやLINEまんがなどのLINEファミリーサービスはカウントフリー対象外となっています。
LINEがカウントフリーになってもたいしたメリットないんじゃない？と思う方がいるかもしれません。
しかし音声通話やビデオ通話もカウントフリー対象なので、使い方によってはかなり有効です。
例えばコロナ禍で、友人などとビデオ通話を繋げっぱなしでそれぞれ自分の勉強・作業を行うなどという使い方をする方が増えています。
そのような使い方は通常ならかなりの容量を必要としますが、カウントフリーなら思う存分通話できます。
仲の良い友人とLINEで繋がっていたいという方には、3GBのミニプランと合わせて最もお勧めな格安SIMとなるでしょう。
NEOデータフリー（NUROモバイル）
オプション料金：無料
公式サイトのオプション紹介ページ：https://mobile.nuro.jp/option/neo-datafree/
対象SNSサービス
・LINE
・Twitter
・Instagram
・TikTok
NUROモバイルのまとめ
最後に、NUROモバイルのNEOデータフリーです。当オプション自体は無料ですが、NEOデータフリーが付帯するNEOプランと付帯しないNEOプランLiteの価格差が609円あることに留意してください。
内容的にはLINEMOのLINEギガフリーの上位互換のような感じですが、LINEのトーク内の音声メッセージや動画が対象外になるなど、細かい内容が一部異なります。
ただし容量のかさむ音声通話・ビデオ通話は対象ですし、InstagramやTikTokの動画もカウントフリーになります。
サービス内容はSNSのヘビーユーザーにとっては優れていますが、NEOプラン自体の容量が20GB+αもあるため、カウントフリーを活かせるかどうかは使い方次第といえるでしょう。
NEOプランには他にもアップロードにかかるデータ容量が全てカウントフリーになる「あげ放題」が付帯するなど、回線をヘビーに使うクリエイター向けな印象が強いです。
カウントフリーで格安SIMを選ぶのもアリ！
音楽や動画などのエンタメ系コンテンツは、ネット回線を使うメインの目的という方も多いでしょう。
それだけに、容量の消費に頭を抱えることもしばしばです。
ですが、カウントフリーで楽しめるなら容量の心配は一切要りませんし、より安い小容量プランに乗り換えることもできます。
ぜひ、自分が利用しているサービスを対象とするカウントフリーサービスがないか確認してみてください。
うまく活用すれば、月額料金が安くなる上にもっと音楽や動画を楽しめるようになるかもしれません。
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