格安SIMには色々な種類がありますが、分類の1つとして「どの回線を使っているか」という分け方があります。
格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクの自前で回線設備を保有している大企業から回線を借りて運営しているので、どの回線を借りているかによって速度や品質が異なってきます。
従来は格安SIMと言えばドコモ回線ばかりでしたが、最近ではそれ以外の回線の格安SIMも増え、特にau回線の格安SIMが増えてきました。
そこで、今回はau回線をサポートする格安SIMに着目してみたいと思います。
格安SIMにおけるau回線のメリットは?
ドコモ回線が優勢な格安SIMにおいて、au回線を選ぶメリットは何でしょうか?
混雑時の回線速度
au回線の格安SIMは平日昼に強いと言われていました。平日昼に極端に速度が落ちるのが格安SIMの弱点ですが、au回線を採用する格安SIMは速度の落ち込みが少なかったのです。
かつてau回線の格安SIMが少なかった時代は、単純に格安SIM利用者が少なく混雑しにくかったということもあるでしょう。
しかしau回線を採用する格安SIMが増えた現在でも混雑時の速度には多少の優位性があるようで、au回線の特徴として混雑時に強いという傾向があると思われます。
バックアップの観点
最近はばらけてきたとはいえ、まだ格安SIMはドコモ回線を採用しているものが一番多いです。
ドコモ回線の格安SIMはドコモ回線に障害が起こると使えなくなってしまうため、そのバックアップとして他の回線のSIMをサブとして用意しておくと安心です。
その場合もちろんソフトバンク回線でもいいのですが、ソフトバンク回線の格安SIMは選択肢が少ないため、au回線が現実的な選択肢となるでしょう。
au回線を選べる格安SIM一覧
au回線のサービスを提供する格安SIMは以下の通りです。
auのサブブランド
・UQ mobile
・povo
3キャリアから選べる格安SIM
・マイネオ
・NUROモバイル(バリュープラスプランのみ)
ドコモ・auから選べる格安SIM
・IIJmio
・イオンモバイル
・BIGLOBEモバイル
その他、auのみ選択可
・JCOMモバイル
数年前まで、au回線を提供する格安SIMは本当にわずかでしたが、今では多くの格安SIMがau回線をサポートしています。
また、auと深いつながりを持ってau回線のみを提供するJCOMモバイルのような格安SIMもあります。
au回線に限っても選択肢がこれだけあって、自分に合ったプランを提供する格安SIMが選べるのは本当にいい時代になったと思います。
au回線で注目の格安SIMはマイネオ!
この中で今特に注目すべき格安SIMと言えば、マイネオでしょう。
長らくドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアから回線を選べるトリプルキャリア体制を構築しており、どんな地域・どんなスマホでもサポートできる懐の広さが好評でした。
そんな中、2022年8月から待望のeSIMサービスを提供開始し、しかもサブブランド以外では初となるau回線の音声通話eSIMサービスということで話題をさらっています。
最近はeSIM対応スマホが増えており、eSIMを2枚搭載するデュアルeSIMスマホなどもあるほどで、eSIM側にau回線を持てるというメリットは非常に大きいです。
メインの物理SIMにドコモ回線の格安SIM、サブのeSIMにau回線のマイネオという運用ができるようになったため、組み合わせの幅が一気に広がりました。
また、マイネオは一般的な高速データ通信量付きのプランである「マイピタ」に加え、速度制限付きでデータ使い放題の「マイそく」も提供しており、提供オプションもバラエティ豊かで非常に使いやすい格安SIMです。
回線種別関係なくお勧めですが、au回線の中では特に一押しの格安SIMといえるでしょう。
au回線の格安SIMを使ってみよう
格安SIMを選ぶとき、どこの回線を提供するサービスなのかまで気にする方はあまり多くないかもしれません。
しかし回線によってその性格は若干異なりますし、バックアップ用のサブ回線を持ちたいという場合はメイン回線と異なるものを選ばないと予備になりません。
そこでこの機会に、お使いの格安SIMは上流の回線がどこのものなのか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
また乗り換えや新規契約の際も、回線種別を考慮に入れてみるといいかもしれません。
複数回線をサポートする格安SIMは、もし回線側に問題があっても回線種別だけ変更することが可能です。
今回紹介したマイネオはトリプルキャリア対応なので、楽天以外のどの回線にも変更することができます。
混雑に強いau回線を試すときも、マイネオならeSIMでau回線を使えますし、もし問題があっても他の回線へ変更できますので、初めてのau回線にお勧めです。
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