povoの特徴

povoはau系列のサブブランドである格安SIMで、基本料金が0円で必要に応じて高速データ通信量を「トッピング」として購入する、独特のシステムを採用しています。自身の使い方に合致すれば、最もコストパフォーマンスの良い回線として使えるでしょう。

こんな人におススメ

・とにかく安く使いたい！
・たくさんデータを使いたい！
・電話もたくさんかけたい！

特長

povoとは

povoはauのKDDIが運営する格安SIMサービスです。auのサブブランドとしての位置付けですが、その内容は他の格安SIMとは一線を画す、非常にユニークなものです。

格安SIMに限らずモバイル回線サービスは、プランごとに設定された高速データ通信量が毎月付与され、それに応じて月額料金が発生するのが通常です。しかしpovoは月額基本料が無料で、高速データ通信量も付与されません。高速データ通信量が無い状態でも通信は可能ですが、最大128kbpsの低速通信となり実用的ではありません。そのため、povoが「トッピング」と謳うオプションのデータ通信量を都度追加購入し運用することとなります。

トッピングの料金については後述しますが、基本的に、毎月安定して同程度のデータ通信量を使う方にとってpovoの独自システムによるメリットはあまりありません。一方で月ごとにデータ通信量が大幅に異なる方は、必要に応じてトッピングを使い分けることで大幅な月額料金の圧縮ができる可能性があります。

基本料金が0円ですのでサブ回線にも向いています。ただし、180日間以上有料のトッピングを一度も使わないと回線が停止される可能性があると公式で案内されていますのでご注意ください。

また、トッピングの中には定額通話オプションも存在します。5分以内かけ放題と完全かけ放題の2種類が用意されており、定額通話のトッピングは毎月自動継続となるため、通話に関しては他の格安SIMと同じように使うことができます。

回線品質とサポート

povoはKDDIが自前のau回線を用いて運用している格安SIMサービスなので、回線品質は安定しています。サブブランド以外の格安SIMのように、昼休み時間帯などの混雑時に極端に速度が落ち込むことはありません。サブブランドの中では回線速度は控えめですが、速度が不安定になったりつながりにくくなったりする心配は無いでしょう。

なお、auのサブブランドであるpovoですが、オンライン専用サービスであるためauショップでの申し込みやサポートは受けられません。サポートが必要な方は、同じau系列ならばUQ mobileを選択したほうがいいでしょう。

料金プラン

コース名	高速データ通信量	月額基本料	容量超過時の通信速度
povo 2.0	0GB/月	0円	最大128kbps

データトッピング名	料金	有効期限
データ使い放題	330円	24時間
データ追加1GB	390円	7日間
データ追加3GB	990円	30日間
データ追加20GB	2,700円	30日間
データ追加60GB	6,490円	90日間
データ追加150GB	12,980円	180日間

国内通話料	22円/30秒

povoは月額料金が無料な代わりに高速データ通信量の付与が無いため、その都度データトッピングを購入して運用する形になります。データトッピングを購入していない状態での通信速度は実測で100kbpsも出ず、ほとんどテキストのみのメールやSNSの待ち受けくらいにしか使えません。我慢すれば使えるというレベルではありませんので、メイン回線として使うにはトッピングの購入は必須です。

データトッピングのギガあたりの単価はリーズナブルですが、有効期限に注意してください。例えば1GBのトッピングは有効期限が7日間しかないため、月に1GB程度しか使わないという場合でも1GBトッピングは適切ではありません。毎月の基本データ量としてトッピングを購入する場合は、3GB以上から選ぶことになります。

一方で、大容量トッピングは高額に見えますが、有効期限が長いため数ヶ月分をまとめて購入すると考えると割高ではありません。例えばデータ追加150GBは有効期限が180日間ですので、約6ヶ月分と考えると月あたり25GBのコースが約2,163円という計算になります。リーズナブルな24時間使い放題のトッピングもあり、データを大量に使う方はトッピングシステムを効率的に活用できるでしょう。

主なオプション

通話トッピング

定額通話のトッピングは前述の通り、データトッピングとは違って毎月自動継続となります。毎月都度購入する必要はありません。5分以内のかけ放題と完全かけ放題があるので困ることはないでしょう。

コンテンツトッピング

スポーツライブ配信のDAZNやバラエティのショート映像・動画を一定期間見放題となるトッピングです。このトッピングは、コンテンツの利用料金とそれにかかるデータ通信し放題がセットとなっています。よって該当のコンテンツで動画配信を見ても高速データ通信量は消費しません。

都度購入のトッピングとなっており、週末や連休にスポットで購入して楽しむような使い方ができます。

端末補償サービス

povoでは端末を取り扱っていないため、自身で用意した端末を登録するタイプの端末補償サービスを提供しています。

そのためいつでも申し込むことはできますが、交換時負担金額がやや高めなこと（iPhoneの場合12,900円/回）、auで取り扱いのない機種の場合は所定の機種から選択することなどに注意が必要です。