格安SIMの中では最高の回線品質を誇り、キャリア回線と肩を並べるNUROモバイルのNEOプランシリーズ。
かつては「NEOプラン」と「NEOプラン Lite」の2プラン構成でしたが、2023年3月8日に上位の「NEOプランW」が加わり、同年5月31日をもって「NEOプラン Lite」が新規申込受付を終了したことで、現在は「NEOプラン」「NEOプランW」の新しい2プラン構成となっています。
そこで今回は新しい上位プランである「NEOプランW」の紹介を中心に、新しいNEOプランを紐解いていきたいと思います。
基本容量40GBのNEOプラン
新設されたNEOプランWは既存のNEOプランの基本容量を40GBに増量したプランであり、容量以外にNEOプランとの差異はありません。
NEOプランに付帯するオプションである「NEOデータフリー」「あげ放題」「Gigaプラス」は内容・Gigaプラスの容量も含めて同一です。
| NEOプラン | NEOプランW | |
|---|---|---|
| データ容量 | 20GB | 40GB |
| NEOデータフリー | ○ | ○ |
| あげ放題 | ○ | ○ |
| Gigaプラス | 15GB | 15GB |
月額料金差は1,281円で、これが20GB分の差額ということになります。
Gigaプラスのボーナス容量は3ヶ月毎に付与されて有効期限も3ヶ月ですので、均等に取り崩すことを前提とすれば実質45GBのプランということになります。
テザリングやパソコン回線に使ったとしても、45GB/月ならば実質的な無制限と見なせる方が多いのではないでしょうか。
NEOプランWはどんな人におすすめ？
NEOプランWがおすすめな方は、ずばり
・20GB/月では足りないが40GB/月くらいで足りる（100GBまでは全然要らない）方
・回線品質を求める方
です。
身も蓋もないと思われるかもしれませんが、公式サイトでも「無制限や100GBだと多すぎる」方向けと明記してあり、40GB付近のレンジを狙い撃ちしたプランなのです。
というのも、現在の格安SIMのプラン展開は容量20GB/月程度のプランと100GB/月・無制限のプランとで二分されており40GB程度のプランが手薄なため、その中間のレンジを埋める高品質回線には需要があります。
20GB超の代表的な回線プランとしてはNEOプランWの他にahamo大盛りや楽天モバイルがありますので比較してみましょう。
| NEOプランW | ahamo大盛り | 楽天モバイル（20GB〜） | |
|---|---|---|---|
| データ容量 | 40GB（＋Gigaプラス） | 100GB | 無制限 |
| 月額料金 | 3,980円 | 4,950円 | 3,278円 |
| 回線品質 | ◎ | ◎ | ○ |
まずドコモのサブブランドahamoではベースプランに大盛りオプションを付けることで100GBもの容量を得られます。
ほとんどの方にとって実質無制限の回線として使えるでしょう。サブブランド回線だけあって回線品質も文句ありません。
ですが、月額料金は4,950円とそれなりに高めです。NEOプランWと比べても1,000円ほど違うため、40GB程度で十分であればNEOプランWのほうがコスパは高いと言えます。
楽天モバイルは従量制・多段階式の料金プランであり、20GB/月以上はいくら使っても月額料金3,278円で打ち止めです。
容量無制限の回線が3,278円/月と思えばNEOプランWよりかなりコスパが高いように思うかもしれません。
ですが、楽天モバイルは基地局・アンテナの整備状況が4キャリアの中でイマイチであり、特にプラチナバンド（周波数が低く遮蔽物を回り込みやすい電波）が割り当てられていないことでエリア内でも屋内の電波状況がよくありません。
そのため屋内で使うことになる固定回線代わり・テザリング回線とは相性が良いとは言えず、また単純な速度比較でも3キャリアやNUROモバイルのNEOプランには一歩及びません。
そのため、NEOプランWの40GB＋α/月を実質無制限と見なせるのであれば、回線品質の差のために702円/月を上乗せする価値は十分にあります。
NEOプラン Liteの終了と新しい2プラン構成
そして冒頭で述べた通り、NEOプラン内では最安のNEOプラン Liteが新規受付を終了しています。
NEOプラン Liteは「NEOデータフリー」「あげ放題」「Gigaプラス」が付帯しない代わりに、NEOプランと同じ20GBを月額2090円と安価な料金で利用できるプランです。
NEOプランシリーズのオプションが不要な方にとってはコスパの良いプランであったため受付終了を惜しむ声も多く、最廉価の高品質回線プランが無くなってしまったことは残念です。
オプション有無以外にもNEOプラン Liteのみドコモ回線のみであるなど他のプランと異なる点があり、NEOプラン全体で仕様を統一したいという考えがあるのだろうと思われます。
そして現行NEOプランシリーズは「NEOプラン」「NEOプランW」となり、以下について統一された仕様となりました。
・3キャリア（au・ドコモ・ソフトバンク）から回線を選べる
・NEOデータフリー・あげ放題・Gigaプラスが標準付帯
リーズナブルなNEOプラン Liteが無くなったことは残念ですが、全体としてはシンプルな容量別の2プラン構成にまとまったと言えます。
品質重視の格安SIMとしてより魅力的に！
NUROモバイルはコスパ重視のバリュープラスプランと品質重視のNEOプランに分かれていることで、NEOプランはもとより高画質動画の鑑賞やテザリングなどを行うヘビーユーザーに使われてきました。
そしてNEOプランWが追加されたことで、この傾向はさらに進んでいくものと思われます。
これまで実質的に使い放題で高品質回線が欲しい場合、ahamo大盛り（100GB）かキャリアのメインブランドを契約するくらいしかありませんでしたが、そこに40GBのNEOプランWが割り込んだことで選択の幅が広まりました。
ahamo大盛りより安く楽天モバイルより高品質なNEOプランW、ヘビーユーザーなら要チェックです。
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