格安SIM乗り換えQ&A、今回は契約プランの選び方についてです。
格安SIMは自分に合ったプランを選べるから安いというのがメリットではありますが、逆に自分に合ったものを選ぶ必要があるということでもあります。
その中でも容量と音声通話の有無について、疑問を解決していきたいと思います。
⑤何ギガのプランを選べばいいかわからない!
A. 多めに見積もっておくのがお勧めですが、容量がなくなっても通信はできますよ!
通信容量がなくなってもネットが使えなくなるわけではない
まず質問への回答の前に声を大にしてお伝えしておきたいのが、「通信容量がなくなってもネットが使えなくなるわけではない」ということです。
基本的には容量がなくなると「低速モード」になりネットがかなり遅くなるだけで、通信自体は可能です。
一部の格安SIMの特殊な格安プランでは容量がなくなると通信が全く行えなくなりますが、Simレビで取り扱う格安SIMにはそのようなプランはありませんのでご安心ください。
ネットが使えなくなると困るから、ということで容量選択について真剣に悩んでしまう方が時折見られるので、先にお伝えしておきました。
以上のことを踏まえ、また格安SIMでは翌月からのプランの容量変更も簡単なことを考えると、割と気軽に決めてしまって構いません。
3大キャリアでは、いずれも会員ページから月別のデータ使用量がいくらなのか確認することができますから、それを少し上回る容量プランを選ぶのが理想的ではあります。
容量が少し多くても金額に大差ない
ただ、格安SIMでは少し容量が多いプランを選んでもたいした月額料金増にはなりませんので、余裕を持ったプランを選ぶのがお勧めです。
これはマイネオの基本プランであるマイピタの容量別料金表ですが、容量1GBあたりの価格にかなり差があると思いませんか?
例えば1GBプランが1,298円なのに対し、容量が4GBも増える5GBプランはたったの220円増しです。さらには10GBプランと20GBプランの価格差も220円しかなく、結果的に20GBプランのコスパが異常に高くなっています。
格安SIMはマイネオに限らず、全体的に中〜大容量のコスパが高くなっており、ギリギリまで切り詰めたプランを選ぶメリットがそこまで大きくありません。
いくら容量単価が安くても持て余してしまえば無駄ですが、自分の必要な容量が見極められるまでは、容量を気にしながらスマホを使うよりまずは多めの容量のプランを選びましょう。
⑥データ通信のみプランってのが安いんだけど?
A. 基本的には音声通話対応のプランを強くお勧めします。
「データ通信のみ」は上級者向き
格安SIMによっては基本プランが「音声通話対応」「SMS対応」「データ通信のみ」に分かれていることがあり、その場合音声通話対応プランよりSMS対応・データ通信のみのプランのほうが安くなっているはずです。
ですので、安いならばそちらの方を選びたいと考える方もいると思います。しかし、このプラン分けの意味やデータ通信のみの運用の仕方を知っているなどの上級者以外にはお勧めしません。
ショートメールも使えなくなることも
データ通信のみのプランは、データ通信以外に電話の発着信もショートメッセージ(SMS、電話番号当てのテキストメッセージ)も一切使えないプランです。
内部的にSIMカードに電話番号が割り当てられてはいますが、電話機能を一切有しません。他の人から電話をかけてもらって受信することもできません。
SMS対応プランはデータ通信とSMS送受信ができますが、音声通話が使えません。
表にすると以下のようになります。
音声通話 | SMS送受信 | データ通信 | |
---|---|---|---|
音声通話対応 | ○ | ○ | ○ |
SMS対応 | × | ○ | ○ |
データ通信のみ | × | × | ○ |
電話が使えないと困るという方はもちろん音声通話プラン一択でしょう。
問題は、電話を使う予定がないならデータ通信のみでいいのかという点ですが、冒頭の結論の通り音声通話プランを強くお勧めします。
意外と使う「ショートメール」
なぜなら、コミュニケーション手段としての電話を使わなくても、着信やSMSを受ける必要があるシーンは意外とあるのです。
最近ではセキュリティの確保のため、ログイン時に2段階認証を求めるネットサービスが増えています。
2段階認証とは従来のパスワード認証と並行して、登録した電話番号宛てにSMSでランダムな数字を通知し入力してもらう、などの2段階の認証を行う形式です。
攻撃者がパスワードだけを盗むことができたとしても、登録した電話番号のスマホがなければログインができません。
このように、異なる2層の認証を併用することでセキュリティを高めています。
これはiPhoneでdポイントにログインしようとしている画面です。パスワードの入力が促されるとともに、セキュリティコードの入力欄もありますね。
そして事前に登録したiPhoneの電話番号宛てに、リアルタイムでセキュリティコードが通知されているのがわかると思います(上部のポップアップ)。
2段階認証は一例に過ぎませんが、電話番号を必要とするサービスは意外と少なくありません。
またそもそも電話番号は簡易な本人確認手段としても慣習的に使われています。実際にかかってくるかはさておき、何かと自分の電話番号を記入する機会はあると思いませんか?
基本は音声付SIMを契約しよう!
繰り返しになりますが、コミュニケーションはLINEなどで済んでいるという方も、SIMの契約自体は音声通話対応で行うことを強くお勧めします。
もちろん2回線目以降のサブ用SIMなどではこの限りではありません。
まとめ
音声通話対応で容量はざっくり多めに!と考えておけば、格安SIMのプラン選択は決して難しくありません。
契約変更も簡単で、容量変更にかかる違約金などもありませんから、あまり難しく考えず気軽に選んでみてください。
格安SIMに慣れてから、必要に応じて契約の見直しをしてみればOKです。
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