最近の格安SIMはどこも安いだけでなく、個性的なプランやサービスなどを用意して他社との差別化を図っています。そしてBIGLOBEモバイルならではの目玉サービスと言えば、何といっても強力なエンタメフリーオプションでしょう。
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーは対応サービスが非常に広く使い勝手がいいのですが、一方で注意点もあります。そこで、BIGLOBEモバイルのエンタメフリーの紹介と使いこなし方について解説したいと思います。
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーは何がすごい?
エンタメフリーオプションとは、指定するエンタメ系などのサービスからダウンロードする際のデータ通信量をカウントフリー、つまり高速データ通信量の消費をゼロとするオプションです。例えばYouTubeが対象のエンタメフリーオプションに申し込んでおけば、YouTubeでいくら動画を見てもデータ量が減らないというわけです。
エンタメフリー(カウントフリー)オプションを提供する格安SIMはBIGLOBEモバイル以外にもいくつかありますが、対象のサービスが少なかったり対象サービスごとにオプションが分かれているなど、使い勝手や料金面に難があることが少なくありません。
しかしながらBIGLOBEモバイルのエンタメフリーは主要サービスをほぼカバーしており、例えば動画サービスならばYouTube・ABEMA・U-NEXT・YouTube Kidsが全てカウントフリー対象です。サービスを選ばずにカウントフリーで動画や音楽が楽しめるのがBIGLOBEモバイルのエンタメフリーの大きな強みなのです。
エンタメフリーでどのくらい節約できる?
BIGLOBEモバイル公式のエンタメフリーオプション紹介ページに適用時の試算が載っているので紹介します。
YouTube動画(画質360p)を1日3時間視聴、高音質の音楽(192kbps)を1日2時間ストリーミングで聴くと、月間の消費データ量が約26GBにも上りますが、エンタメフリーではこれらの通信が全てカウントフリーとなりデータ消費量がゼロになります。
動画・音楽以外にも通信することを考えると、これだけの楽しみ方をすればカウントフリーなしには30GBクラスのプランを選ぶ必要がありますが、BIGLOBEモバイルのカウントフリーがあれば1GBプランでも足りてしまうわけです。
どのくらい節約できるかはエンタメサービスの使い方によりますが、動画は総じてデータ通信量が大きいため、動画をよく見る人ならば数GB〜10数GB程度は優に節約できるでしょう。
エンタメフリー適用時の画質に注意
このように動画をよく見る方には夢のようなサービスですが、一方で注意が必要な点もあります。エンタメフリー対象の通信には速度制限がかけられているため、画質の設定にはある程度の妥協が必要です。
BIGLOBEモバイルの通常の高速通信速度は決して遅くなく、速度的にはYouTubeのフルHD(1080p)動画やそれ以上の高画質動画をスムーズに楽しめる性能があります。しかし、エンタメフリーを適用中は360p程度でなんとかストレスなく視聴できる程度のスピードまで落ちてしまいます。
これも公式サイトに記載がありますが、動画サービスならば360p程度の画質、音楽ストリーミングならば128〜192kbps程度の中〜高音質程度が実用的に楽しめる目安となります。
スマホで動画を楽しむ分には支障の無い画質と言えますが、大画面で視聴するにはかなり厳しい画質ですので、その点はあらかじめ理解しておく必要があります。
ちなみに、このエンタメフリー機能はON/OFFの切り替えが可能です。切り替えは即時に反映されるため、データ通信量が余っていてYouTube動画を高画質で見たいというときは、エンタメフリーをOFFにすればOKです。
エンタメフリーに注目して格安SIM選びをしてみよう
BIGLOBEモバイルの売りであるエンタメフリーについて紹介しました。ただ先に述べたとおりエンタメフリーを提供する格安SIMは他にもあります。BIGLOBEモバイルほど対象サービスが充実しているところはありませんが、一部では無料で特定のサービスがカウントフリーになる格安SIMもあります。
例えばOCN モバイル oneはオプションなしでAmazon Musicのみがカウントフリーになりますし、LINEMOは自社サービスのLINEに関する送受信がカウントフリーになります。
自分がよく利用しているサービスがある格安SIMのエンタメフリーの対象となっているならば、安い小容量プランに切り替えて月額料金を圧縮するチャンスかもしれません。
エンタメフリーオプションは非常に強力なオプションですので、格安SIMの選び方の1つとして、エンタメフリーの有無や対象サービスに注目してみてはいかがでしょうか。
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