基本料金が無料で有料の「トッピング」を購入するという画期的なサービスを提供するpovo。ユニークなシステムでサービスイン当初から注目を集めていましたが、最近は特に大人気で新規契約者が急増しています。
そんな注目度抜群のpovoですが、急にメインの回線を乗り換えるのはちょっと……という方も多いかと思います。また、今までの格安SIMとは全く異なるシステムなので、自分の使い方に合うのか不安ということもあるでしょう。
そこで、povoをサブ回線として使ってみることの提案と、そのメリットを解説したいと思います。
楽天からの乗り換え先として大人気!
その前に、どうして今こんなにpovoが注目されているのでしょうか?それには、楽天モバイルの方針転換が関わっています。
最近、楽天モバイルが基本プランを変更し、月額無料での回線維持ができなくなったことについて大きな反響がありました。
従来のRakuten UN-LIMIT VIでは、データ使用量1GB以下は0円、1〜3GBは980円という料金設定でした。それが新プランのRakuten UN-LIMIT VIIでは、3GB以下は一律980円と変更され、無料で維持できる範囲がなくなってしまったのです。
このプラン変更は旧プラン契約者も自動的に行われるため、多くの既存ユーザーが楽天モバイルを離れる結果を生みました。そしてその乗り換え先として、基本料金が無料のpovoに白羽の矢が立てられたというわけです。
トッピングなし・無料運用の使い勝手は?
povoは基本料金が無料で、データトッピング(他社でいうデータ容量購入)無しでも低速の通信が可能です。ただし180日以上有料トッピングの購入がない場合は事前通知の上で利用停止・解約となるため、180日に1回は何らかの有料トッピングを購入する必要があります。
ですがトッピングの料金は220円〜なので、完全無料ではないにせよ非常に安く回線を維持できることには違いありません。
このようにシステム上はほぼ無料で運用することができますが、ではデータトッピングなしの低速状態でモバイル回線として快適に使えるでしょうか?残念ながら答えはノーです。
povo公式ではデータトッピングが無い状態での通信速度は最大128kbpsと説明しており、仮にこの速度が額面通りに出たとしてもかなり遅いのですが、実際にはどの時間帯で計測しても5〜60kbps程度とさらに遅いです。
ここまで遅いと、SNSやネットサービスを開いたときの固まりっぷりはサーバーが落ちているのかと疑うほどで、用途を限定しても実用に耐えないといわざるを得ません。
キャンペーンでデータトッピングが大盤振る舞い!
それでもpovoをおすすめする理由は、まずキャンペーンでデータトッピングが派手に配布されることがあるからです。
筆者は2022年4月下旬にpovoを契約しましたが、6月時点で既にゴールデンウィークのキャンペーンとして24時間使い放題×1、春のpovoフェス特典として24時間使い放題×10のトッピングを受け取っています。現在のpovoの24時間使い放題は購入/コード入力の翌日23:59までデータ使い放題という仕様になっているため実質的に2日使い放題であり、筆者が2ヶ月弱でもらったトッピングで22日間もデータが使い放題というわけです。
実際にゴールデンウィークにはpovoの24時間使い放題を使用し、文字通り1日中音楽ストリーミングサービスを利用していましたが、途中で接続が途切れたりすることもなく快適でした。
また、仮に急な入院や出張などモバイル回線に依存しなければならない事態になったときも、24時間使い放題のストックは非常に役立つと思われ、バックアップ用のサブ回線としてとても心強いと感じています。
#ギガ活でもデータトッピングがもらえる
もう一つ、povoでは独自のシステムとして「#ギガ活」があります。これは特定のお店を利用したり特定の地点に行ったりすることで、データトッピングがもらえるシステムです。
現在行われている#ギガ活は大きく分けて2種類あり、povoの広告が付いているバスのQRコードを読み込むと24時間使い放題のトッピングがもらえるなどの期間限定イベント型のもの、指定のコンビニやファーストフードなどで500円以上買い物すると必ず300MBのトッピングがもらえるなどのサービス利用型のものがあります。
もし#ギガ活指定のコンビニや飲食店をよく利用する方ならば、#ギガ活だけで十分な高速データ通信量を確保することができるかもしれません。
契約しておけば何かとトッピングがもらえる!
このように、povoを契約しておけば何かとデータトッピングがもらえることがあり、メイン回線のデータ容量の足しにしたり、回線速度が必要な用途にpovo回線を使ったりと、いろいろ使いようがあるのです。
それに#ギガ活についてはイベントも多く、povo回線を持っていれば参加できる楽しみという側面もあります。
そしてpovoはauのサブブランド回線ですから、データトッピングを使用した高速通信時の回線速度や安定性はもちろんトップクラスです。もし楽しみながら#ギガ活でデータトッピングがたくさん手に入るようならば、povoが最安で最速の最高コスパ回線に早変わりです。
メイン回線としてもサブ回線としても計り知れないポテンシャルを持つpovo、維持費は無料ですので、まずはサブ回線として契約してみてはいかがでしょうか。キャンペーンでもらえるデータトッピングを使いつつ#ギガ活を始めてみると、そのうちpovoをメイン回線にしたくなるかもしれませんよ。
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