auのサブブランドであるpovoは、2022年7月より2種類の「お試しトッピング」を期間限定で提供します。このお試しトッピングの内容には、「今まで何でなかったんだ!」と言いたいような使い勝手のよいトッピングがあり、povoの今後を占う非常に興味深いものだと個人的に思っています。
そんな期間限定のお試しトッピングについて紹介・解説していきます。
povoのトッピングシステムとは
まずはおさらいですが、povoは基本料金が無料である代わりに、高速データ通信量などが毎月自動的に付与されることはありません。
必要なときに有料の「トッピング」を購入して、必要なデータ通信量や電話かけ放題・有料コンテンツ使用権などを付加する、ユニークなシステムになっています。
トッピングの中で高速データ通信量を追加するために購入するのがデータトッピングで、データトッピングなしでも低速で通信できますが、本当に低速なのでその状態でネットを使うのは実用的ではありません。
通常のデータトッピングのうち、低額・小容量のものは
・1GB(有効期限7日間)390円/回
・3GB(有効期限30日間)990円/回
となっています。最安390円からでコスパも上々とリーズナブルに感じるのですが、メイン回線として運用するときにネックとなるのがデータトッピングの使用期限です。
最安の1GBトッピングの有効期限が7日間しかないため、通常の格安SIMにおける月1GBプラン契約の代わりには使えません。
そして2番目に安い3GBトッピングが990円で30日であり、有効期限は約1ヶ月間あるものの月1GB程度しか使わない前提だとやや割高です。
サブ回線として使う分にはいいのですが、メイン回線とするとデータトッピングを切らさないように購入するには3GBトッピングのランニングコストが最安ということになり、せっかくの1GB390円のトッピングがうまく生かせない……という微妙な気持ちになってしまいます。
お試しトッピングに念願の「1GB30日間」が!
このような、絶妙にかゆいところに手の届かないトッピングの設定は戦略的なものだと思われますが、今回のお試しトッピングとして1GB30日間が期間限定で追加されました!お試しトッピングの内容は以下の通りです。
・1GB(有効期限30日間)499円/回 2022年7月1日〜2022年7月20日まで
・7GB(有効期限7日間)777円/回 2022年7月7日〜2022年7月13日まで
お試しトッピングの内容は、現在のデータトッピングを補完する非常に使いやすく嬉しい設定となっています。
1GB30日間で499円は現行の1GB7日間より109円高いものの、1ヶ月間持つメリットの方が圧倒的に大きく、このトッピングが常設されれば普通の格安SIMの1GBプランと直接競合できます。
7GB7日間は七夕にちなんだ数字遊びの意味合いが強く、今後常設される可能性は低いと思いますが、こちらも中々便利に使えそうです。数日のうちにいつもよりデータをたくさん使いたい場合など、非常にリーズナブルな選択肢となるでしょう。例えば急遽1週間程度の入院が決まった場合などですね。
七夕にちなみつつ「1GB30日間」の評判を観察?
今回のお試しトッピング投入は、7GB7日間トッピングで七夕にちなんだイベント感を演出しつつも、1GB30日間という重要カードを切ってその評判を観察する意味合いが強いのではないかと感じています。
povoは仕様上ほぼ無料で回線を維持できるシステムとなっているため、運営側はその分だけトッピング購入単価を上げたいと考えているはずです。使用期限30日のトッピングが3GBからなのも、毎月定期的にデータトッピングを購入するユーザーには、1GBより3GBを買ってもらいたいとの思いからではないでしょうか。
そして、1GB30日間のトッピング投入によって、データトッピング購入ユーザーが増えるのか、それとも3GBを購入していたユーザーが1GBに切り替えるだけなのか……そのような点を観察し、今後の方向性を考えるためのイベントではないかと思うのです。
1GB30日間の常設に期待!povoの今後に注目
憶測ばかりの話になってしまいましたが、ユーザーとしては1GB30日間のデータトッピングが常設されれば、povoがさらに使いやすくなること請け合いです。月1GB程度の小容量メイン回線としても、非常に魅力的な存在となるでしょう。
筆者もpovoをサブ回線として便利に使っていますので、意思表示として1GB30日間を早速購入してみました。今後の常設化を期待してやみません。
今回のお試しトッピングに限らず、povoはサービスが新装開店して間もないため、様々なイベントやサービスを行い非常に活気があります。まだpovoを試していない方は、まずはサブ回線からpovoを試してみてはいかがでしょうか。
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