NUROモバイル vs キャリア回線

NURO Mobile

2022.10.032022.11.10

NUROモバイルのNEOプランは特別な専用帯域を確保して高速通信を実現する、格安SIMの中でも最も回線品質の高い品質重視のサービスです。
一方で料金を見ると、決して高いわけではありませんが格安SIMの中では中価格帯の料金設定となっています。
すると、サービス内容が競合するキャリア回線が直接の比較対象になってきます。
キャリア回線からNEOプランに乗り換えても快適だろうか、快適さを求めてNEOプランに行くならいっそキャリア回線の方がいいか、などなど……。
そこで、今回はNUROモバイルのNEOプランとキャリア回線のプランでガチンコ勝負してみたいと思います。

NEOプラン詳細
1. NEOプラン
2. NEOプラン Lite
二つのプランの違い
キャリアのプランと比較
ほとんどの人にはNUROモバイルの方がおすすめ！

NEOプラン詳細

まずは、改めてNEOプラン2種の詳細について見ていきましょう。

NEOプラン

2,699円/月データ容量20GB Gigaプラス15GB

NEOプラン Lite

2,090円/月データ容量20GB

二つのプランの違い

両プランとも回線の基本的な性能は同じで、どちらもNUROモバイルがNEOプラン専用として確保している帯域を使用し、広帯域による高速通信を実現しています。

NEOプランとLiteとの違いは各種オプションの有無になるのですが、Gigaプラスというオプションがあるため実質的なデータ容量も異なります。
Gigaプラスは3ヶ月おきに付与されるデータ量のボーナスのようなもので、NEOプランですと3ヶ月おきに15GBが追加で付与されます。
なので毎月均等に取り崩せば実質的なデータ容量は25GB/月ということになりますが、Gigaプラス分の容量は有効期限が3ヶ月間あるため、より柔軟に運用できます。

キャリアのプランと比較

次に、比較対象となるキャリアのプランです。
高速回線を求めるユーザーを対象としていますので、毎月10GB程度は使うものとして考え、小容量専用のプランは省略します。

ドコモ 5Gギガホプレミア

3GB以上 4,928円/月（割引全適用時、割引無しだと7,315円）

au 使い放題MAX 5G/4G

4,928円/月（割引全適用時、割引無しだと7,238円）

ソフトバンクメリハリ無制限

3GB以上 4,928円/月（割引全適用時、割引無しだと7,238円）

キャリアとの比べたメリットとデメリット

料金はNEOプランが安い

料金面では割引を全適用する前提で考えても、NEOプランの方にかなり分があることがわかると思います。
実際には、キャリアの割引を全適用するために家族3人以上の契約や同社の光回線の契約が必要となるため、この条件を満たすのも簡単ではありません。
全適用できない場合はさらに差が広がります。

キャリアの上記のプランは全て容量無制限

NEOプランは20GB/月で、容量がなくなったら低速通信となりますので、テザリング用などで月100GBなど大量のデータ通信を行うには力不足です。
月20GB程度で足りるならばNUROモバイルのコストパフォーマンスが圧倒的ですが、それ以上使用するような単なるモバイル回線以上の使い方をする場合は、素直にキャリア回線を選ぶべきでしょう。

回線品質の差は？

では、肝心の回線品質の差はどうでしょうか？
NEOプランは回線品質の高さが売りですが、あくまで格安SIMである以上はキャリアの回線を通っているため、キャリア以上に高速な通信を実現することはできません。
そのため、キャリア回線にどの程度近づけるのかが焦点となります。

まず、NEOプランのダウンロード速度は、時間を問わず20〜100Mbps程度で推移しているようです。
空いている時間帯でも100Mbps弱で安定しているため、トップスピードではLTEでも実測で150〜200Mbps程度出るキャリアにはかないませんが、実際に不満はほぼ出ないでしょう。
一方で混雑時間帯でも10〜20Mbps程度をキープできており、他の格安SIMとは一線を画す混雑耐性の強さといえます。
キャリアも混雑時はかなり速度の波がありますので、極端に水をあけられているわけではなさそうです。

回線安定性や遅延などについては、NEOプランはキャリアとほぼ同等程度の非常に優れた性質を示しています。
サーバーへの応答時間を示すpingは150ミリ秒程度で、回線が空いていれば2桁ミリ秒であることも多いなど、キャリアと遜色ありません。
速度以外の性質に関しては、キャリアからの乗り換えでもほとんど差を感じないでしょう。