楽天モバイルの大きなメリットの一つに「Rakuten Linkからの発信で通話料無料」というものがあります。
格安SIMに「専用アプリからの通話で通話料が安くなる」というシステムはよくありますが、有料オプション無しで普通の電話番号宛への通話料が無料になるというサービスは他にはありません。
これは言うまでもなく法人回線としても大きなメリットであり、楽天モバイル側でも法人向けには「Rakuten Link Office」と個人向けとは分けて当該サービスをアピールしています。
今回は、通話料無料だけにとどまらない便利な通話・メッセージサービスであるRakuten Link Officeを紹介します。
Rakuten Link Officeとは
Rakuten Link Officeとは、楽天モバイルが提供する通話・メッセージサービスです。
システム標準の通話・SMSなどの上位互換として設計されており、発信先がRakuten Link Officeを導入していなくても通常の音声通話・SMSとして着信できるようになっています。(ただしiPhoneの場合はSMSは使えません。標準アプリでSMSを使う事になります。）
この点が同一サービスユーザー間のみを想定するLINE等のSNSとの違いで、業務に使いやすい汎用性を有しています。
その他、Rakuten Link Officeを導入することで以下のような大きなメリットがあります。
有料オプションなしで国内通話かけ放題！
Rakuten Linkと言えばとにかく国内通話の通話料無料です。
ナビダイヤル等の特殊番号を除き、Rakuten Link Officeアプリから発信した電話は通話料が無料となります。
IP電話等で同じサービスの電話番号同士に限り通話料無料というものはありますが、Rakuten Link Officeの場合は相手がRakuten Link Officeユーザーかどうかを問わず、それどころか固定電話への発信も無料です。
業務上電話でのやり取りが必須な場合、楽天モバイルとRakuten Link Officeを導入することでかなりのコスト削減が期待できるでしょう。
Rakuten Link Officeアプリからメッセージ送受信無料
Rakuten Link Officeのもう一つの機能が多機能なメッセージです。
これはSMSを大幅に強化したようなサービスでLINE等に似ていますが、相手が必ずしもRakuten Link Officeユーザーである必要はなく、SMSとしてメッセージを受信することができます。
通常のSMSは音声通話と同じように1通ごとに通話料がかかりますが、Rakuten Link Officeを使えばメッセージの通話料も基本的に無料となります。
Rakuten Link Officeユーザー同士ならばファイルの送受信も簡単にできますので、業務用としてもフル活用できるサービスとなっています。
海外の対象国から日本国内への通話料無料！
驚くべきはこの点でしょう。
海外の対象国から日本国内への国際通話は、発信先がRakuten Link未使用の携帯電話や固定電話であっても通話料が無料になります。
「対象国」とありますが、中国・韓国・台湾などの隣国やアメリカ・EU加盟国全てなど日本と関わりのある多くの国が対象となっていますので、海外からの発信はほとんど無料と考えることができます。
海外にオフィスを持つ企業ならこの点だけをもって楽天モバイルを選ぶ価値があるほど、大きなコスト削減効果をもたらし得ます。
なお、対象国宛てであっても日本からの発信には通話料がかかりますのでご注意ください。
Rakuten Link Officeの使い方
Rakuten Link Officeの使い方は簡単で、Android・iPhoneともに公式のRakuten Link Officeアプリが提供されていますので、これをインストールし起動するだけです。
このアプリは一般的な通話＋メッセージアプリのような構成になっていますので、特に迷うことなく使えることと思います。
あとはこのアプリから電話やメッセージを送れば、一部特殊番号への発信や国際電話を除いて通話料・通信料が無料となります。非常に簡単ですね。
当アプリは個人向けのRakuten Linkと見た目も中身もほぼ同じですが、個人向けと法人向けで明確に分けてありますので、法人契約で個人向けのRakuten Linkをダウンロードしないように気をつけてください。
今後はデスクトップ版の提供も！
現時点でも通話料無料で非常にメリットの大きいRakuten Link Officeですが、今後はデスクトップ版が提供される見通しであり、業務用途のサービスとしてさらに利便性が高まると期待されています。
個人向けのRakuten Linkはデスクトップ版ソフトウェアのベータ版提供がすでに始まっており、WindowsとMacに対応しています。
こちらも使い方は簡単で、Rakuten Linkデスクトップ版をパソコンにインストールし、Rakuten Linkを導入済みのスマホからQRコードを読み取るだけで初期設定が完了、あとはパソコンから通話料無料で電話発信やメッセージングが行えるようになります。
業務にRakuten Link Officeを活用するとき、パソコンのファイルをメッセージ機能で送受信したいことが多いと思いますが、デスクトップ版が提供されればパソコンから直接送れるようになります。
法人契約でこそ輝くアップデートですので期待して待ちましょう。
Rakuten Link Officeの注意点
色々と便利な機能やお得に使えるのは分かってもらえると思いますが、１つだけ少し面倒なところがあります。
iPhoneを使用の場合は誰かから電話がかかってきたとするとiPhone標準アプリに着信します。
そのまま標準アプリでかけ直すと30秒22円の通話料が掛かってしまうので、ちゃんとRakuten Link Officeからかけ直す必要があります。
AndroidはちゃんとRakuten Link Officeに着信するので問題ないのですが、iPhoneの場合は受け（着信）は標準アプリ、掛け（発信）はRakuten Link Officeと使い分けが必要なのを覚えておく必要があります。
この現象は楽天に限らず通話に専用アプリが必要な通信会社にも見られます。
初めての着信は次々と連絡先に追加していくとRakuten Link Officeでの通話も捗るようになります。（標準アプリで登録した連絡先はRakuten Link Officeに自動的に反映されます。）
便利＋通話料無料！法人回線でこそ輝くRakuten Link Office
Rakuten Link Officeについて簡単ながら解説しました。
個人向けのRakuten Linkが無料で音声通話できると好評ですが、むしろ法人回線でこそメリットが大きいサービスであるということがわかっていただけだと思います。
特に国内通話料無料・海外から国内への通話料無料などは、企業の形態によってはかなり大きなコスト削減に繋がる可能性もあります。
音声通話のコストが重い、業務用の通話やメッセージに関するオールインワンのサービスが欲しい、などとお考えの方はRakuten Link Officeで解決するかもしれません。
ぜひ楽天モバイルとともにお試しください。
