格安SIMの中でも最安プランを提供する一角であるHISモバイル。当サイトでは基本的に音声通話SIMについて取り扱っていますが、データ専用SIMのプランも各社特徴があります。
そして安いながらクセのあるサービスを提供するHISモバイルは、データ専用プランも他社と比べて格安ながらクセがあり悩ましいプランを提供しています。
今回は、HISモバイルのデータ専用プランにスポットを当ててみたいと思います。
HISモバイルのデータ専用プランは2種類
まず、HISモバイルの現行のデータ専用プランは2種類あります。1つは「ビタッ!プラン」で、もう1つは「データ定額440プラン」です。
まず、他社プランと同じスタンダードなサービスがデータ定額440プランです。一ヶ月の間に使える容量ごとに月額料金が設定されているタイプで、1GB440円からの安価で使いやすいプランです。
一方でビタッ!プランのほうは段階制の料金プランとなっており、容量の設定のない1プランです。
楽天モバイルのプランをご存じならすぐ理解できると思いますが、100MB・1GB・3GB……と通信容量がある段階を超えるとその月にかかる月額料金が自動的に上昇するようになっています。
ただし、データ量制限設定が可能なので、予期せず通信量が高額になるという事態は防ぐことができます。
通信容量が100MBまでなら198円と非常に安く、最大で30GB/月まで高速通信が可能、それ以上は低速通信となります。
プラン比較
HISモバイルのプランは全体的に、小容量のコスパは非常に優れているがある地点を越えるとコスパが悪くなるような料金の勾配になっており、データ専用プランも例外ではありません。
実際に、ビタッ!プランと同じ段階制をとる楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIIを加えて比較してみましょう。
プラン名 | 100MB | 1GB | 2GB | 3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 15GB | 20GB | 30GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビタッ!プラン | 198円 | 770円 | 1,320円 | 2,310円 | 3,300円 | 5,775円 | ||||
データ定額440プラン | 440円 | 580円 | 880円 | 2,080円 | 5,880円 | |||||
Rakuten UN-LIMIT VII | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
表を見てみると気づくと思いますが、5GBまでのゾーンではRakuten UN-LIMIT VIIに対してコスパの高さを見せつける一方、それ以降のゾーンでは雲行きが怪しくなってきます。
特に20GBを超すと、どちらのプランも価格改定に取り残された旧時代のプランのような料金になってしまいます。
ちなみに同社の音声通話プランである「自由自在290プラン」も7GBまでは1,000円切りで非常に安く、それ以上は微妙という設定になっているため、HISモバイルは5〜7GBあたりを上限として検討すべき格安SIMと言えるでしょう。
データ専用プランに話を戻すと、ビタッ!プランがデータ定額440プランより安いのは100MB以下のみだということに気づきます。
つまりビタッ!プランは、普段は休止回線だけど万が一の時にすぐ使えるようにしておきたい、そんな回線向けのプランとなります。
毎月コンスタントにデータ通信を行うならば、データ定額440プランのほうがお得なケースが多いでしょう。
その他の特徴
ビタッ!プランのみの特徴として、キャリア回線にドコモ回線かソフトバンク回線かを選択できるという点があります。
データ定額440プラン・自由自在290プランはドコモ回線のみですが、ビタッ!プランのみソフトバンク回線を選択できるため、自由自在290プラン+ビタッ!プラン(ソフトバンク回線)と2回線契約し回線障害に備えることも可能です。
ただし、ビタッ!プランもデータ定額440プランもSMS機能を追加することができますが、これはドコモ回線のみのオプションとなっているため、ビタッ!プランでソフトバンク回線を選ぶとSMSは追加できません。
音声SIMもデータSIMも格安なHISモバイル!
多くの格安SIMでは、データ専用プランを音声通話プランから機能削減して少し安くしたような、おまけ的な存在として提供しています。
一方でHISモバイルはデータ専用プランを段階制・定額制と2種類用意し、サブ用のデータ回線が欲しいユーザーにも刺さるサービスを提供しています。
音声通話プランでもデータ専用プランでも最安をひた走るHISモバイル、どちらのSIMをお探しの方も必見です。
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